今朝起きたら政府が
TPP交渉参加の方針を固めた
なんてニュースが出ていて、
心底呆れかえってしまいました。
皆さん覚えてますか?
昨年11月、野田首相は
「関係国との協議に入る」
昨年11月、野田首相は
「関係国との協議に入る」
と表明するにあたって、
記者会見で
記者会見で
「協議に入る際は
守るべきものは守り抜き、
守るべきものは守り抜き、
勝ちとるべきは勝ちとる」
と述べ、
と述べ、
「十分な国民的な議論を経た上で、
あくまで国益の視点に立って、
TPPについての結論を得ていく」
と明言したんですよ。
それから8カ月。
どこか、
私の全く知らない所で
「国民的議論」が行われた
のでしょうか!?
何を守り抜き、何を勝ちとるのか、
国民的議論を誰かしたのでしょうか?
何が国益になるのか、
国民的合意が
どこかにできたのでしょうか!?
産経新聞の報道によれば、
政府がこのタイミングで
交渉参加を決めたのは、
米議会の「90日ルール」を
意識したからだといいます。
意識したからだといいます。
他の関係国が交渉参加を承認しても、
米議会では最低90日間の
協議を行う必要があり、
8月中に日本が参加を表明すれば、
米議会の手続きは11月末までに終わり、
12月の交渉入りが可能になると書いています。
しかし、「90日ルール」について、
産経が書いていないことがあります。
90日間が経過するまで、参加希望国は、
TPPのテキストを見ることもできず、
交渉会合にオブザーバー参加することもできず、
すでに合意されているものについては、議論を
蒸し返すこともできないことになっているのです。
「交渉で有利にもっていけばいい」
と言ってた人たちは、
何をどうする気なのでしょうか?
既に韓国では、米韓FTAのISD条項に基づき、
米国の資産運用会社が韓国政府による規制を
不服として、韓国政府を提訴しています。
TPPに参加すれば、ISD条項に基づき、
日本政府が米国企業に提訴されるケースが
続出する可能性が指摘されています。
さらに関税および
非関税障壁の撤廃により
何が起こるか、
『反TPP論』で詳述しています。
『反TPP論』で詳述しています。
日本の国柄の破壊
そして
徹底的な弱肉強食社会!
野田首相は、8ヶ月間、
一切議論などせず、
ただ時間を稼いでいました。
「国民的議論をする」
なんて心にもない嘘っぱちでした。
もちろん、8か月前の記者会見
における野田の最大のウソは、
「私は日本という国を
心から愛しています」
心から愛しています」
と大見栄切った発言だったわけですが。
今参加を決めたのは、
TPPに慎重な立場だった
小沢グループが離党したから、
党内がまとまりやすくなった、今だ!
というだけの話でしょう。
考えてるのは党内事情だけ、
国益とか「公」の観念など皆無。
となれば、
いま期待すべきは、
民主党内に新たなお家騒動が起きて、
もっと党が分裂してしまうことだけ
かもしれません。
かもしれません。